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急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。 それがすべての発端だった。 創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。 ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。
暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。 イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。
最初は新型ウィルスせん滅と救出作戦の冒険小説と思わせておいて、それは導入部分に過ぎない。 単純な暴力でなく、必然性のある暴力や救いのある人間性が感じられる。 ミステリー好きが読むだけでなく、ハードSF(サイエンスフィクション)という側面の方が強い。 なぜなら、最終的に「謎」は解けるのだが、解けるカギはSFを認める前提が必要だからだ。
これはもう小説じゃない。 エンターテインメントの枠を超えた超小説だ。 スリル、スケール、スピードの3拍子が揃ったグローバリーストーリー。(ハリウッド映画でも観てみたい。) 小松左京を継ぐSF・ミステリーのハイブリッド。 世界に紹介したいエンタメ大作だ。
こんな小説を待っていた。 人類の傲慢と進化の意味を考えさせられた。 ストーリーとは直接関係ないエピソードにすら衝撃を覚えた。 隙のない作品になっている。
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