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宮部みゆきおすすめミステリー小説、おすすめ宮部みゆきのミステリー小説。 おすすめミステリー小説、面白いミステリー、おもしろい傑作ミステリー小説は『名もなき毒』宮部 みゆき(著)だ。
それが生きることだ。 財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。 そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。
あらゆる場所に「毒」は潜む-。 財閥企業で社内報を編集する杉村三郎が、私立探偵・北見を訪れて出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。 現代ミステリーの最高傑作。
それは、格差社会から生まれるものかも知れないし、もっと別の社会システムから生み出されるものかも知れません。 そうした「毒」に侵されて、社会の中に溶け込めない人たちが増えているのかも知れません。 毎日の新聞を読んでいると、ふとそんな気がしてきます。
従って、所謂「推理小説」の面白さを求めてはいけません。 むしろ、社会問題を扱った「一般小説」或いはせいぜい「犯罪小説」と言うところでしょう。 でも、ストーリー・テラーである作者の力を遺憾なく発揮して、読ませる小説になっています。
個人的には、社内編集部のアシスタントのアルバイトをしていた原田いずみの言動が印象に残りました。 常に何かに怒っていて攻撃的で他人の幸せが許せない。特に原田いずみの父親が娘の過去の話はする場面が印象深かった。この話も実際には何が事実なのか分からないが、原田いずみがとてもつらく悲しい生き方をしてきたということが十分に伝わってきました。
犬を連れて散歩中の老人がコンビニで購入したパックのウーロン茶を飲むや路上で悶死し、 そこから物語ははじまります。 この作品は現代社会に潜む人的社会問題を盛り込んであり、物語は最悪かつ思いもよらない 展開へ突入します。
とくに本筋にあまり関係ない私立探偵北見一郎。 彼の深見のある人物造形がこの小説にある種の重要なニュアンスを与えています。 ストーリー自体は途中からちりばめられた伏線で先が読めてしまったりするのですが、宮部みゆきらの作品はキャラクタの隠し味が絶妙です。
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宮部みゆきのおすすめミステリー、おすすめの宮部みゆきの面白いミステリー、おもしろい傑作おすすめミステリー小説は『模倣犯』宮部 みゆき(著)だ。 宮部みゆきの社会派ミステリー小説の傑作だ。
やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。 ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった―。 未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕。
久し振りに再読した。 あらためて感じたのは、著者の丁寧さと読者に対する誠実さだ。 その場面にしか登場しないような人物にもストーリーを持たせ、本筋のストーリーに厚みを持たせるという手法を、「ムダに長い」と感じる人もいるはずだが、私はこれが作者の作品の魅力であるととともに、丁寧さと読者に対する誠実さだと思っている。 そして、長篇であってもリーダビリティが高いのは、ストーリーテラーとしての実力もあるが、もうひとつ忘れていけないのは作者の文章だ。 難しい単語が使われることはなく、すっと文意が理解できる。 だが、無機質な文章ではない。登場人物のセリフもふくめて体温を感じる文章だ。 彼女の作品ではどんなに残酷な世界が描かれていても、何かしら救いの部分がある。 10年以上前の作品なので、設定などの部分で古さはあったが、小説としての輝きは失われていなかった。 やはり、日本を代表する小説家の一人だと思う。
自分だけは、我が家だけはひととは違う。 そう思って皆生きている。殺される瞬間まで。 被害者側もなにか普通とは違うところがあったのだ、だから私達とは別世界の問題、私達は安心、と思いたいのだ。 …そう言われたように感じたから。 「火車」の本間刑事的人物は登場せず、淡々と歩みを緩めずに非情な凶行が続いていく。 本間刑事は犯人の背景を描き出しつつ本人に迫っていく軌跡を描きましたが、ここで犯人に迫る役割を得たライターは自らも物語の波に押し流され、浮き沈みしつつ終幕へ向けて動いていきます。 神の救いの手は存在せず、もがき苦しみ、それでも営々と生活を続けなければならない人々がいる。 そして、それは特別なことではない。 そんな読後感でした。
自らの役目を全うしようと仕事に取り組む宮部みゆきの気迫のようなものを感じる作品でした。 【アマゾン】『模倣犯』宮部 みゆき(著) ●模倣犯1 (新潮文庫) 【楽天】『模倣犯』宮部 みゆき(著) ●模倣犯(1)
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間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。 雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていた―。 大胆な着想で挑んだ著者会心の日本SF大賞受賞長篇。
いつの時代の出来事にもそれを決定づけた事件や人物というのがいる。 日本史の試験などで出てくる事柄だ。 だから、それに影響を及ぼすようなことができれば、歴史は変わるんじゃないかと。 そうすれば、たくさんの人がなくなってしまうような事件や事故を防ぐことができるんじゃないか、と思っていた。 最初はそれが理解できなかった。 日本が戦争に突入しない方法、原爆が投下されない方法、または、これほど大きな犠牲をだす前に戦争をやめる方法・・・なにか手だてがあるんじゃないか、そう思いながら読み進めた。 しかし、読んでいくうちに彼の言うことがよくわかった。 私たちは後世の人間として、なにが起きるか知っているから後からあれこれ批評もできるけれど、その時代に生きている人たち全ての考えでも変えない限り、歴史を変更するというのは無理なのだ。 たとえば東條首相を暗殺したとしても、別の東條がでてくる、それだけのことなのだ。 読んでいて、その点は納得ができた。 戦前に戻り、自分の祖父や祖母を戦災から守ろうとすることはできるかもしれない。 だけど、戦争そのものを防ぐことはできない。 だからこそ、今この時代に生きている、ということが大事になってくる。 これからの歴史を決定づけるのは、今を生きている私たちなんだから。
設定がタイムトラベルした先の時代だからジャンルとしてはSFになるんだろうけれど、いやはや、そんなジャンル分けできるような小説じゃない。 いろんな要素を詰め込んだエンターテイメントです。 昭和20年に蒲生低付近も大規模な空襲にあうことを知っている孝史にしてみれば、会えない確率の方が高い、切ない約束だっただろう。 まがいものの神でもいい、せめて関わりを持った人たちだけでも幸せになってほしい、という彼の気持ちが痛いほど伝わってきた。
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第13回吉川英治文学新人賞受賞作品
下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。 幼い頃お美津に受けた恩義を忘れず、ほのかな思いを抱き続けた職人がことの真相を探る「片葉の芦」。 お嬢さんの恋愛成就の願掛けに丑三つ参りを命ぜられた奉公人の娘おりんの出会った怪異の顛末「送り提灯」など深川七不思議を題材に下町人情の世界を描く7編。 宮部ワールド時代小説篇。
決して読み疲れることなく、むしろ心地よい感覚に酔いながら、スススと読み進めることができるし、軽快なリズムの割には、心にいつまでもジン…と余韻を残して読者の心を離さない物語が、これでもかというくらいに、この作品には詰まっている。 人の思いというのは複雑で、決して綺麗なものばかりではなく、時として醜くもあるというのに、この作品で描かれるそういった思いは、風が吹くかのように、ごく自然に心の中を通り過ぎて行き、なんとも後味が良い。 もちろん宮部さんの小技も随所に散りばめられおり、十分楽しんで読むこともできる。
深川の七不思議を題材として、まったく違う物語を展開している。 最初から七不思議すべての構想があった上で書かれたのではないだろうか。 そうでなくてはこうも首尾よくそれぞれの不思議がはまることはないと思う。 はまり方もそれぞれに違う。見事なものだと思う。 いい物語を紡ぐ人だなぁ、と改めて感心。
京極夏彦の言葉を借りれば「世の中に不思議な事など何もない」というように、妖しの現象は全て人の心が生み出す有様を宮部流に描いている。 例えば、鬼火と思ったものが、実は人の心に灯る温もりだったりと、作者の人間を観る優しさが縦横に出ている。
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雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。 何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。 「僕は超常能力者なんだ」。 その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。 それが全ての始まりだったのだ… 宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。
賛否両論あるでしょうが、自分的にはかなり好きな小説です。 自分も高坂さんと同じように、「こいつはホントに超能力者なのか?直也とどっちを信じればいいんだ?」と、疑いながら、迷いながら読んでいきました。 その上に謎が重なり、気付くと物語がどのような終焉を迎えるのか気になって気になって、一気に読んでしまいました。 けしてハッピーエンドではないのですが、すごくいい話でした。 二人の少年(青年)に振り回されている高坂さんの迷いや戸惑い、 サイキックとしての苦悩など、とてもリアルでした。
自分の能力に苦悩しながら、生きていく少年と青年2人の苦しみを『大人の』目線で見る男性の対比。 大好きな作品のひとつです。
宮部みゆきの小説には、自然に超能力者が登場してきて、うっかりすると世の中にいるんじゃないかと思うくらいだ。 ただ脳天気な人は1人もおらず、超能力者たちはみんなして、悲しみを背負っているのだけれど。 なかでも、いちばん背負っているモノが大きな人が、この龍は眠るに出てくる、稲村慎司と織田直也だろうか。
宮部みゆきの小説は、ハッピーエンドは少なく、あったとしてもハッピーへの予感くらいなのだが、この龍は眠るは、きちんと主人公が幸せになっているところまで描かれている。 それというのも、稲村慎司と織田直也という超能力者が切なすぎるからだろうか。
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