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雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。 何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。 「僕は超常能力者なんだ」。 その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。 それが全ての始まりだったのだ… 宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。
賛否両論あるでしょうが、自分的にはかなり好きな小説です。 自分も高坂さんと同じように、「こいつはホントに超能力者なのか?直也とどっちを信じればいいんだ?」と、疑いながら、迷いながら読んでいきました。 その上に謎が重なり、気付くと物語がどのような終焉を迎えるのか気になって気になって、一気に読んでしまいました。 けしてハッピーエンドではないのですが、すごくいい話でした。 二人の少年(青年)に振り回されている高坂さんの迷いや戸惑い、 サイキックとしての苦悩など、とてもリアルでした。
自分の能力に苦悩しながら、生きていく少年と青年2人の苦しみを『大人の』目線で見る男性の対比。 大好きな作品のひとつです。
宮部みゆきの小説には、自然に超能力者が登場してきて、うっかりすると世の中にいるんじゃないかと思うくらいだ。 ただ脳天気な人は1人もおらず、超能力者たちはみんなして、悲しみを背負っているのだけれど。 なかでも、いちばん背負っているモノが大きな人が、この龍は眠るに出てくる、稲村慎司と織田直也だろうか。
宮部みゆきの小説は、ハッピーエンドは少なく、あったとしてもハッピーへの予感くらいなのだが、この龍は眠るは、きちんと主人公が幸せになっているところまで描かれている。 それというのも、稲村慎司と織田直也という超能力者が切なすぎるからだろうか。
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面白いミステリー小説、おもしろい傑作ミステリー小説
●このミステリーがすごい(2010年) ↓ 第2位「写楽 閉じた国の幻」島田 荘司 (著) わずか十ヶ月間の活躍、突然の消息不明。 写楽を知る同時代の絵師、板元の不可解な沈黙。 錯綜する諸説、乱立する矛盾。 歴史の点と線をつなぎ浮上する謎の言葉「命須照」、見過ごされてきた「日記」、辿りついた古びた墓石。史実と虚構のモザイクが完成する時、美術史上最大の迷宮事件の「真犯人」が姿を現す。 作者は著名な推理作家です。 本書はミステリー形式で,主人公の不幸な浮世絵研究者が東大工学部の女性教授の助けを借りて写楽の正体を追いかける話です。 物語は途中から写楽の浮世絵を出版した蔦屋重三郎が主人公となり,写楽を世に送り出す話と交互に進み出します。 読み進めるうちに,作者は写楽の正体について新説を提示することが目的ではなく,なぜ蔦屋重三郎が写楽を世に送り出そうとしたのかを述べたかったのではと考えるようになりました。 表題からも感じられるように,江戸の町には閉塞感が漂っています。 蔦屋重三郎が既得権にあぐらをかく者の代表として歌舞伎役者を揶揄し,既成概念を壊そうと写楽を作り上げます。 写楽の絵の本質は,虚飾にまみれた役者にその本当の姿を突きつけるものだと作者は考えているようで,蔦屋重三郎にそのことを語らせます。 確かに,男が女を演じることなど歌舞伎になじみがない人には妙なものです。 名優すなわち老人が皺一つ無く,美男美女に描かれる浮世絵は,虚構のものかもしれません。 作者の指摘した写楽の正体はあまりにも突飛でしたが,歌舞伎や浮世絵に関する綿密な資料と時代背景の描写は単なる思いつきとは思えませんでした。 写楽に関する諸説も綿密に解説されております。 後書きを読むと,かなり長い間アイデアをねっていたようです。 物語は写楽の正体を主人公が指摘したところで終わりますが,不幸な主人公の今後はどうなるか,女性教授の正体はなど未解決の謎が残されたままでした。 ぜひ,続編を読みたいと思います。 私は日本美術史にうとくて、北斎と歌麿の違いさえもあやふやでしたが、とても楽しく読めました。 序盤の主人公に降りかかる悲惨すぎる境遇に、さすが島田荘司は、こういうのを書くとうまいなあ、と感心しました。 中盤、従来の説を丁寧にふるいにかけ、オリジナルの発想が徐々に塗り固められていく高揚感…あまりにも面白くて一気読みです。 終盤は、江戸時代の人間の、『世を変えよう』という心意気に涙。 最高の、歴史ミステリですよ。 日本美術史上永遠の謎である「写楽は誰なのか?」について、最も説得力のあるかつ魅力的な回答が描かれている。 「ダ・ヴィンチ・コード」にも似たスケール感あるのミステリーだ。 作者の20年にわたる構想と時空を超えた筆の展開力にぐいぐい引き込まれていく。 684頁の大作であるが、一気に読めた。人生の苦悩を背負っている主人公とそれを助ける美貌の大学教授らによって、現代の謎解きが進む。 それを江戸時代で実証するように、蔦屋重三郎などの浮世絵工房の面々がドラマを展開する。 写楽の正体である人物の仮説は、行きつ戻りつしながら証明されていく。 寛政6年5月という鍵になる年代が、種々の資料で特定されていく過程が特に面白い。 古代の化石の年代が放射性炭素年代測定法でデジタルに測定されるようなスピード感がある。 本書によって写楽の謎は解けるが、物語としては未完であり、 続篇を期待せざるを得ない。 お奨めします。 【アマゾン】 ●写楽 閉じた国の幻 【楽天】 ●http://item.rakuten.co.jp/book/6494119/?scid=af_ich_link_txt&m=http://m.rakuten.co.jp/book/i/13676027/" target="_blank">【送料無料】写楽閉じた国の幻
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最後にやられた!と思えるオススメのミステリー小説、最後のどんでん返しがすごい傑作ミステリー小説、衝撃の結末のミステリー小説
面白いミステリー小説、傑作ミステリー小説。 驚愕のおすすめ傑作ミステリー小説『弁護側の証人』小泉 喜美子 (著) あっと驚くどんでん返し! 財閥の放蕩息子に見初められ結婚した蓮子は、慣れない生活に息苦しさを感じていた。 そんな折、財閥当主が殺される。 殺人罪の裁判の行方は? 驚愕のどんでん返し、ミステリの金字塔。 僕の友人はこの本を最後まで読んだが、自分が騙されたとは気づかなかった(トリックが完璧なので騙されているとすら考えていなくて)ので、僕が指摘して初めて、「おおお!すげ~!」と雄たけびを上げた。 ヌードダンサーのミミイ・ローイこと漣子は八島財閥の御曹司・杉彦と恋に落ち、玉の輿に乗った。 しかし幸福な新婚生活は長くは続かなかった。 義父である当主・龍之助が何者かに殺害されたのだ。 真犯人は誰なのか? 弁護側が召喚した証人をめぐって、生死を賭けた法廷での闘いが始まる。 「弁護側の証人」とは果たして何者なのか? 日本ミステリー史に燦然と輝く、伝説の名作がいま甦る。 (なお、アガサ・クリスティの中には『検察側の証人』という傑作ミステリーがある。) ついでに、本作の著者である小泉 喜美子は生島治郎と内藤 陳の元奥さんで、最後は1985年、酒に酔って新宿の酒場の階段から足を踏み外して転落し、脳挫傷を負い、意識が戻らぬまま外傷性硬膜下血腫で死亡した。 叙述ミステリの古典的名作ということで、読む前の期待値は、いやが上にも高まる わけですが、今回読んでみて、その期待を裏切らない、傑作であると感じました。 とはいえ、とりたてて意外性満点の真相というわけでもありません。 むしろ、 その真相が開示されるまでの過程で、作者が魅せる、さまざまなテクニック 、読者を誤導する構成、巧緻な伏線、騙りの技巧が施された会話――こそが読みどころであるといえます(さすがに、1963年に発表された作品なので、 風俗や会話などは古めかしいですが、それはそれで味わい深いですし、そも そも、本作は、プロットを読ませることを主眼にしているので、経年劣化の弊害とは無縁、ともいえるでしょう)。 なので、本作を読了されたら「序章」だけでいいので、ぜひ再読してみてください。 初読の時には見えなかった光景が、眼前に広がると思います。 また、本作は、そうした叙述トリックばかりが取りざたされがちですが、 タイトルとなっている「弁護側の証人」に込められた意図も見逃せません。 普通なら、絶対に「弁護側の証人」になることはないある人物が、無実の被告を救うために証人台に立つという趣向は、社会派的なテーマとして 普遍性があるだけでなく、法廷における起死回生の逆転を劇的に演出 することに成功しています。 大富豪の放蕩息子に見初められたヌードダンサー――という現代のおとぎ話の フィナーレは、ビターではあるものの、決して読後感は悪くなく、清々しい余韻を 残します。 本書はいわゆる叙述トリックものの中で超がつくほどの代表作であります。 古い作品なので舞台設定に違和感を覚えるかもしれませんが、すぐに慣れます。 本書の凄さは叙述トリックものを多く読破されてきた方ならば分かってもらえると思います。 なぜなら、他に類をみない手法を用いているからです。 並の書き手ではこの手法で書けないでしょう。 大変な表現力を要します。 残念ながら著者の仕掛けた罠に気付かず読了してしまった方(僕の友人のように)もいるようです。 トリックを暴かれたのであればお見事です。 しかし、なんとなく読み進めてしまって気付かなかったのなら、(僕の友人のように)不幸と言わざるをえません。 これから読まれる方は注意深く読み進めていただきたく思います。 ●アマゾン『弁護側の証人』小泉 喜美子 (著) ↓ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087464296/horaihonoyomu-22 ●楽天『弁護側の証人』小泉 喜美子 (著) ↓ http://tinyurl.com/2ey37m6 ★おすすめの傑作ミステリー小説100冊以上のサイト★ ↓ http://horaimystery.web.fc2.com/index.html ●村上春樹のおすすめの本● ↓ http://jyunhikobook.web.fc2.com/index.html |
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宮部みゆきのおすすめミステリー小説。 おすすめ宮部みゆきの面白いミステリー小説。宮部みゆきのおすすめ作品。 日本推理サスペンス大賞受賞作品。 宮部みゆきの初期作品の中では最高傑作。
一人めはマンションの屋上から飛び降りた。 二人めは地下鉄に飛び込んだ。 そして三人めはタクシーの前に。 何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。 さらに魔の手は四人めに伸びていた…。 だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。
宮部さんならではの盛りだくさんの構成と登場人物で読者を満足させてくれます。 そんな罰されない犯罪者をその下意識に働きかけることによって自殺という形で罰してしまうのだから、これはまさに魔術でしょう。 お楽しみに・・・。
都合の良い設定や未熟な部分もありますが、 何と言っても宮部さんの長所である登場人物の描写が秀逸です。 登場人物が物語の中で生きています。 最初は、ミッシングリンク物か、なかなか魅力的だけど、 ちょっとありきたりかな、と思って読み進めました。 ところが、事件そのものは作品の中盤でほぼ解決してしまうんですね。 そして、それからがこの作品の本題となります。 単なる謎解きのミステリーでは無く、人間を書こうという作者の思いが伝わってきます。 長編でありながら比較的コンパクトにまとまっていて、とりあえず宮部作品の何たるかを知るには、格好の1冊と思われます。
著者に脱帽です。 頭が上がりません。
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宮部みゆきのおすすめミステリー小説。 おすすめ宮部みゆきの面白いミステリー小説。宮部みゆきのおすすめ作品。 驚愕のおすすめ傑作ミステリー小説『理由』宮部 みゆき (著)
事件はなぜ起こったか? 殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。 東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。 室内には中年男女と老女の惨殺体。 そして、ベランダから転落した若い男。 ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。 ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。 バブル期の高級マンションとローンの焦げ付き, 競売と占有屋という社会の変動を背景とした事件の真相を迫っていき, 後半では事件の裏に見え隠れする家族というシステムの崩壊が描かれている.
真相に至るプロセスと社会の縮図を描くという文学性が高い水準でバランスした作品. 登場人物が非常に多いが、混乱することは全くなく一気に読めた。通勤時間を利用して2日で読み終えた。 登場人物はいずれも、どこかが上手くいかない、不器用な人たちばかりである。 勉強や仕事がそこそこできる人、そこそこ感じの良い人はいるが、能力を有効に生かしてかっこよく生きられそうな人はいない。 そしてその誰もが、家族に関わる厄介なしがらみを抱えている。 悲惨な事件の舞台となったおしゃれなマンションのイメージからは程遠い、前近代の湿っぽい臭いを漂わせた人たちばかりがこれでもかというほど登場する。 考えてみればこれは無理からぬ話かもしれない。
しがらみから逃れようと夢中でもがくうちに、バブル期に小金を持ってドライで清潔な都会の暮らしに足を踏み入れることができたのだろう。 「家族の絆」などという甘い言葉では呼びたくない、しがらみと適度に付き合う(絡まって身動きがとれなくなったり、無理に断ち切ったりすることなく)ことの難しさを考えさせられた。 そして、そのなかでささやかな希望なのが、親や祖父母たちのしがらみに振り回されながらも、健気に地に足をつけて生きようとするタワーマンションの少年小糸孝弘と、宿泊所の少女、片倉伸子である。
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